月曜ZERO88講座其の12【FLXのDMX信号の数値を変える裏技】
こんにちは、ライヒーです。今年もZERO88ネタを書いていこうと思います。
以前、現場にFLXを納品した際に、どうしても相性が良くないと思われる機材があり、FLXの通信内容が変更できるモードがあったらな~と思い、いろいろ調べてましたらありました。
ソフトウェアで数値変更できるわけではありませんが、その時に試した方法を紹介したいと思います。
これも以前まで書いておりましたFLXSシリーズでは設定できなく、FLXのみで実践できるシリーズです
まずは上の写真の様にENNTECのDMX USB PROをFLXのUSBポートに接続します。
接続してから電源を入れると、
起動時のイニシャライズでEnttecデバイスを認識します。
SETUPボタン→Deviceの項目へ進んで行くと、通常使用している限りでは絶対に現れないシリアルナンバーが下の画像の様に表示されるようになります。
FLXは本体にDMX5ピンアウトを2個備えており、デフォルトの信号内容はリフレッシュレート29Hz BREAK 118μs MARK AFTER BREAK 17μsになりますが、ここでこの3種類の通信内容の変更が可能です。
ここで変更できる数値はあくまでDMX USB PROから出力される数値でFLX本体から出力される数値はそのまま出力されます。
出力するUniverseもここでいろいろ変更が可能なので、現場のパッチデータに沿って、DMX USB PROから出力するUniverseを決めれば、現場トラブルの特定の確認もできたり、DMX USB PROを持っている方でしたらFLXのDMXアウトを物理的に1個増やす事もできます。画像では3ユニバース目と設定しています。
画像ではBREAK timeが9になっていますが、ここに入力できる範囲は9‐127となり、実際には195μS前後の数値になります。
以上FLXのDMX信号の数値を変更する方法の紹介でした。
イースペック株式会社東京営業所勤務。主にVari-LiteやStrand製品のソフトウェア情報や使い方などを発信しています。
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