月曜ZERO88講座其の22【トラッキングと逆トラッキング】
こんにちは、ライヒーです。今回はZERO88の照明卓でキューをレコードする時に上から順番にレコードするTrack Fowardと、最後にレコードされた数値までさかのぼってレコードするTrack Backwardの違いを紹介したいと思います。
まず、例としてキューを5個作ります。
・キュー1 フィクスチャー①~③をディマー50%
・キュー2 フィクスチャー①~②をディマー60%
・キュー3 フィクスチャー①をディマー70%
・キュー4 フィクスチャー①をディマー80%
・キュー5 フィクスチャー①~③をディマー100%
下の画像はZERO88 FLXをサンプルとした画像です。
三分割された画像の左上がZERO88のアウトプットウィンドウで、フィクスチャー①~③の%値、キューリストが1~5まで表示されています。
フィクスチャーの③の数値は変更していないのでキュー2にそのままトラッキングされいる状態。その時数字は紫色で表示される。色の意味については以前のブログ、月曜ZERO88講座其の2 【OUTPUT Windowsについて】を参照ください。
キュー5の時にレコードボタンを押すと、Tracikngの項目はTrack Fowardになっています。
これは自然と順番通りキューをレコードしていくモードです。
今度はキュー5にTrack Backwardでレコードします。
下、TrackingのところはTrack Backwardsになっています。
以下の画像はキューをTrack Backwardsで保存した事で得られる結果です。
先程のキュー1はフィクスチャー①~③全てディマーが50%でしたが、
キュー5を100%で保存した事で、フィクスチャー③の最後のデータが残っているキュー1まで、さかのぼってデータが入りました。
今度はフィクスチャー②の最後のデータが残っているキュー2にディマー100%が入っています。
フィクスチャー③は紫色になっていてキュー1からトラッキングしています。
フィクスチャー①の最後のデータ(80%)が入っていたところに100%が逆トラッキングしています。
今度はキュー4を修正(マージ)して得られる結果です。
キュー4の修正はフィクスチャー①~③をディマー100% レコードボタンを押した後にテンキー4を押す
以下、Mergeを選択後のキューの結果です。
キュー4を修正した事でフィクスチャー①の最後のデータが入っているキュー3が80%から100%に変更されている。
以上トラッキングオプションの紹介でした。
イースペック株式会社東京営業所勤務。主にVari-LiteやStrand製品のソフトウェア情報や使い方などを発信しています。
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