型番から読み解くAlcons Audioの楽しみ方
- 2024.12.20
- 雑記
- Alcons, AlconsAudio, 型番, 謎
つい先日32歳になりました。16歳x2回なので実質16歳です。ぎりです。
今回は「型番から読み解くAlcons Audioの楽しみ方」ということで、タイトルから既にニッチ過ぎます。
Alcons Audioのスピーカー型番について別に知らなくてもいい情報をお届けします。
ただ、個人的に「なるほど!」となった物もありましたので、ここでその感動を共有したいと思います。
VRシリーズ
Versatile Ribbon driver
の頭文字でVRです。
Versatileは日本語で「多用途」「多芸多才」のような意味があります。
そしてAlcons最大の特長であるリボンドライバーの名も冠しています。
VRシリーズは小型のポイントソーススピーカーになりますので、使用用途や場所を選ばず、オールマイティに使えますのでまさに名前通りのスピーカーです!
VRの後に続く数字はそのままLFドライバーのインチ数になります。
VR5 / VR8 / VR12 (VR12は指向角度が60°のものと90°のものがあります)
過去にはTS3/TS7とプロリボンドライバー非搭載のポイントソースモデルもありましたが、現在は廃番になっています。プロリボンドライバーを搭載しているモデルだけが「R」の名を冠することができます。
因みに「TS7」は7インチドライバーではなく6.5インチです。0.5は切り上げられるみたいですね。
BFシリーズ/BCシリーズ
BFシリーズとBCシリーズはサブウーファーのラインナップです。
おそらく、Bass Frequency / Bass Cardioid の略だと思います。
Alcons のサブウーファーは型番の付け方が美しいです。
まず例としてBF362mkIIを見てみましょう。
BF362mkIIは、18インチx2のLFドライバーを備えています。
このような読み方になります。
普通に考えるとると18インチx2だと182や218かな?と思いがちですが、Alconsは一味違います。
LFドライバーのインチ数をまず足します!そして後ろにドライバーの数を記載する形ですね。
18が2つで合わせて36です。
(ここで冒頭の私の戯言が伏線として回収されます……!)
BF121は12インチが1つ、BF302 mkIIだと15インチが2つになります。美しい。
ここでカーディオイドサブウーファーの「BC332」を見てみましょう
BC332はカーディオイドセッティングの18インチウーファーと15インチサブウーファーの構成になります。
15+18=33 そしてドライバーの数が2つなので332となります!
「BC543」は18インチサブウーファーを3台搭載しているので18x3=54 ドライバーの数が3!
非常に分かり易いですね!
LRシリーズ
LRシリーズはラインアレイスピーカーのラインナップです。
Line array Ribbon driver の略です。
先ほどのサブウーファーの方程式を当てはめると「LR28」は14インチx2なので28、「LR24」は12インチx2なので24になるのは簡単にわかりますね。ただしハイボックスは後ろにドライバーの数はつかないようです。
「LR7」は6.5インチウーファーx1ですが、前述の「TS7」と同じく0.5は切り上げられています。
次に「LR15」を見てみましょう。
LR15は6.5インチドライバーx2の構成になります。
( ^ω^)・・・!?
LR13ではありません。LR15です。
「6.5は切り上げで7になる法則」を使ったとしても14になります。
しかし過去にLR14という型番が存在していたので、そこと被らないように1UPしたのでしょうか……。
きっとLR14 MkⅡではだめだった理由があるのでしょう。
最後に「LR18」を見てみましょう。
LR18は8インチドライバーx2の構成です。
何故か2UPしてます……。
天動説の矛盾に気づいた中世の天文学者の気分です。
ポイントソースやサブウーファーは非常に分かりやすい型番ですが、ラインアレイは例外があるようです。
この謎を解明できればまたブログ記事にしたいと思います!
もし「こうでは?」という説があれば教えてください!
そして次回はWharfedale Proのスピーカー型番を説明します!
では
イースペック株式会社大阪本社勤務。MIマーケット担当 (※アイコンは本人)
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