What’s ALCONS AUDIO Vol.4【リボンドライバーの優れた指向性について】
- 2021.05.28
- 雑記
- ALCONS AUDIO
ニコ・ゴンサレス! スタッフPです。
本日のWhat’s ALCONS AUDIO Vol.4は、リボンドライバーの優れた指向性編です。
過去の記事はコチラ
Vol.1 会社案内編
Vol.2 リボンドライバー編
Vol.3 リボンドライバー編(続き)
ALCONS AUDIOのリボンドライバーの特徴の一つに、非常に優れた指向性制御技術があります。
ここでは、RR12(ポイントソースアレイモジュール)、QR24(モジュラーラインソースアレイシステム)、LR28(ラージフォーマットラインアレイシステム)の3機種のそれぞれの指向パターンを見ていきたいと思います。
RR12
まずは2wayポイントソースアレイスピーカーRR12です。
(スピーカーの詳細はこちら)
RR12は水平指向角度が30°の、12in2wayスピーカーです(垂直指向角度は上下非対称の60°(上20°/下40°))。
下記【表1】はRR12を水平方向に4台連結し、上方向から水平指向角度を見た表になります。
水平指向角度30°のスピーカーをオーバーラップ無しで4台連結しましたので、システムとしての水平指向角度は120°(左右60°づつ)になります。
黄色いラインを引いたところが60°(-60°)になりますが、500Hz付近まできれいに制御されているのが確認できます。
間口が広い会場等で、間口に合わせてスピーカー間の干渉を極力抑えながらカバーエリアを広げたい場合に最適です。
【表1】
QR24
続きましてモジュラーカラムスピーカーQR24です。
(スピーカーの詳細はこちら)
QR24は垂直指向角度が3.6°の、4×6.5in2wayスピーカーです(水平指向角度は80°モデルと110°モデルがあります)。
下記【表2】はQR24の垂直指向角度を横方向から見た表になります。
黄色いラインを引いたところが3.6°(-3.6°)のラインになりますが、1kHz付近まで非常にキレイに制御されています。
天井高が低いスペースで、天井や床からの反射を極力なくしたいアプリケーションに最適です!
【表2】
LR28
最後はラインアレイスピーカーLR28です。
(スピーカーの詳細はこちら)
LR28はALCONS AUDIOのフラッグシップモデルで、ラージフォーマット用のラインアレイスピーカーです。
垂直指向角度が6.0°(単体)で、2x14in3wayのラインアレイスピーカーです(水平指向角度は80°モデルと110°モデルがあります)。
下記【表3】はLR28を3台、スピーカー間を6°で連結した場合の垂直指向角度を横方向から見た表になります。
3本の内の最上段のボックスが正面を向いているので、システムの指向角度は上方3.0°/下方6°になります。
黄色いラインを引いたところが上方3.0°/下方-6.0°のラインになりますが、4kHz付近まで非常にキレイに制御されています。
【表3】
このように、ALCONS AUDIOのスピーカーはリボンドライバーを使用することにより、どのシステムでも優れた指向性制御を実現しています。
スピーカー間の干渉、天井や床、壁面からの反射を制御でき、リスニングエリアには十分な音を届け、そうでないエリアへは極力音漏れを抑えることが出来るリボンドライバーの性能を、是非皆様にも体験頂きたく思います。
ご興味を持って頂けましたら、是非下記からお問い合わせください。
本日はこのへんで、、、。
次回Vol.5はALCONSシステムの心臓部、ALC Sentinelパワーアンプ編をお届け予定です。
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大阪本社勤務。音響機器担当。主にWharfedale ProやALCONS AUDIO製品について投稿します。記事一覧
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