【箸休め】年末の大掃除はするもんだ

【箸休め】年末の大掃除はするもんだ

2021年もコロナコロナで終わり 事務所の大掃除をやりました。

会社創立以来からある、ごみと思えるものもありましたが、捨てずにさすが創立30年以上たつとレア物が出現しました。その一つをご紹介します。

前々職でお客様より修理でお預かりしたものです。私は技術畑で、当時 回路図もなく修理ができず修理不能の連絡を入れ、廃棄処分の許可をもらいましたが、性格上捨てられなくほぼ40年塩漬け状態でした。よくもまあ捨てずにいたものだと、懐かしさもあり大掃除の手を止め 眺めて思い出に浸っていると、わが社の技術部門のルーキー、ヨコヨコ君が「挑戦してみます」とのこと。”やれるもんならやって見てみっ”と半信半疑で了解したわけです。
部長からは仕事が忙しいのにやめてくださいと苦言もありましたが 営業時間外で修理するとのことで いざ修理!

本体は上蓋もなく埃まみれ。エアーで掃除をして まず電源ON。PLが点灯でまず一安心。アンプに接続してソースを入力、音は無事出ましたがディレイ音は出ず。やっぱりだめかと私はここでリタイア。
お正月明け ヨコヨコ君が修理に挑戦しました。彼曰く ネットでサービスマニュアル(さすが!レキシコン社 完璧なマニュアル 総ページ88ページ 回路説明、パーツ表、ブロックごとの回路図 )を見つけ出し オシロとシグナルトレーサー(私の自作)で信号を追いかけると デジタル回路の前で信号見当たらず 格闘4時間半 ここか!と オペアンプとコンパレーターを交換! ななっなんと ディレー音が復活したではないですか! やったー 40年の時空を超えての再生、SDGsも達成の喜びの瞬間。(下記の回路図はアナログのみ)

私は当時、デジタル回路が問題と思い ADコンかメモリー不良?しかも高価で容量も小さいため多数のメモリーを交換することを予想し断念していたのですが、 しかしそうではなかった。

上蓋が紛失していたので自作しようかと思ったんですが、折角のヨコヨコ君の努力、きれいに仕上げしたく板金工場に作成を依頼し2万円もかけてやっとできました。

VCO付なもんでコーラスもフランジャーも完璧! で治ったもののこれをどうすべきか? 博物館行きの代物 機材おたくのヨコヨコ君のコレクションに??

後日談 ヨコヨコ君曰く 使用されているOPAMPは ビンテージ物で 今ではネットで一個5~6000円で取引されているとか すべてソケット式なので最近の物と交換したら明らかに音がやせたそうです。さすがビンテージ?

まだある次の骨董品紹介に乞うご期待!

次はギブソンの超レア カタログの紹介かな?