DSP？FIRフィルター？デジタルパワーアンプをわかりやすく解説【Wharfedale Pro DP-F/DP-N】

こんにちは！名古屋営業所マーノです。
私事ですがMR.BIGの解散ライブの大阪公演に行って参りました！最後なので老若男女訪れる事も考慮してか？ビリーシーンの音もブリブリと胃袋が揺れるようなエグい音はしておらず大人しめでした笑

いや、あのえげつない音をPAの力で補正したのか？！？！
・・・ということで、今回は色々補正できるアンプについて紹介です。

DSP付きデジタルアンプシリーズ紹介

昨今多くのメーカーがDSP機能付きのデジタルパワーアンプをラインナップしています。軽量且つ多機能が当たり前になってきています。 Wharfedale Proですと、

外観上2機種は全く同じに見えますが、端子の上の文字が異なります。
どちらもEthernet端子が表面の左端についており両機種共にPCと接続しDSP機能の設定ができます。

「Fシリーズ」はDANTE機能がありません。
DANTEが必要であれば’’「Nシリーズ」という選定方法です。

D.S.P＝Digital Signal Processor　「デジタルシグナルプロセッサー」の略。

FIRフィルター、イコライザー、ディレイ、リミッター、ノイズゲートetc様々な項目にて調整可能です。

アプリは実機と接続しなくても起動可能。設定の作り込みは勿論、購入前に何ができるのか操作感も含め触って確認できます。無料なので是非ダウンロードしてみてください。

「FIRフィルター」ご存知でしょうか？

F.I.R　＝　Finite Impulse Response　の略です。日本語で「有限インパルスレスポンス」です。

FIRフィルタリングは、周波数特性や位相特性、時間情報など、ほぼ全ての音響情報が含まれている「インパルス応答」という多情報の信号使い、位相と振幅のブレ補正する機能です。

FIRの反対「IIR」＝「無限インパルスレスポンス」というものがあります。通常のEQ等が該当し、使用すると位相がズレてしまいます。これとは逆に位相を維持しつつEQをかけることができるのがFIRフィルターです。

FIRフィルターを元に作られたのがDTM、マスタリング等に使用する「リニアフェイズEQ」です。リニアフェイズEQとFIRフィルターは全く同じではないのですが狙いは似たものになっています。

勘違いしやすいのですが「FIRフィルター＝位相がさらに良くなる」ではなく「FIRフィルター＝位相が悪くならない」という考え方です。位相への引き算の要素を減らすことにより「以前よりクリアに聞こえるようになった」「良くなった」と感じる機能です。

FIRフィルター自体には更に音色を作りこんだり微調整する為の項目ノブやフェーダーはありません。「～.txt」のデータを読み込ませてONにするだけ。といった設定方法となっております。最初から出来上がったデータをかけるだけなので使用自体は簡単です。

ただこのFIRフィルターデータを0から自分で作るとなると’’かなり’’難しいのです。

ただWharfedale Pro製のスピーカーであれば公式が各機種に合ったものを無料配布しています。

勿論ラインアレイ系のシリーズもあるのですが、TITANやFOCUS、DELTA-X等ほぼすべての機種がFIRフィルター含め無料プリセット配布されてます。

FOHやサイドで使ってくださっている　TITAN君のギアを1段解放します！
Focus Series | イースペック株式会社
 Titan Passive Series | イースペック株式会社　etc…
お持ちのWharfedale Pro製スピーカーのパフォーマンス向上が狙えますよ！

・Wharfedale Pro製スピーカー所有で現状の音をより良くしたい。
・アナログアンプは重いし軽量デジタルアンプが欲しい。
・せっかくならDSP機能の付いたデジタルアンプがいい！

といったWharfedaleユーザーはもちろん、新規にデジタルパワーアンプが欲しいといった方もコストパフォーマンスのよい「DP-F/DP-N」シリーズはかなりオススメです。
DP-F Series | イースペック株式会社 DP-N Series | イースペック株式会社

デモ機もあるので、アプリケーションの操作法や、FIRフィルターの導入法等気になる事があった際はお気軽に営業へお問い合わせください。

今回はDSPやFIRフィルターについて解説でした。そろそろ新機種情報も出だすこの時期、、、楽しみですね？！

よき美音ライフを！

イースペック名古屋営業所勤務。音響照明製品の取り扱い製品情報を誰にでも分かりやすくお届けします。