ラインアレイスピーカーのシステムチューニングについて~1~
皆様こんにちは。花より団子、桜よりも通勤路の和菓子屋が気になる、かのぴーです。
今回と次回は少し趣向を変えまして、ラインアレイスピーカーのシステムチューニング時に気を付けたいことを幾つかご紹介いたします。
1.アレイ本数に対するEQ補正
ラインアレイスピーカーを組み合わせていくと、本数が増えるごとに低域がブーストされていきます。そのため、増やした本数に従って低域をカットしていく必要があります。
下記にEQ補正の例を掲載します。
・図A:2~4本目
・図B:5~8本目
・図C:8本目以上
2.サービスエリアの距離に対するEQ補正
音波は距離が遠くなればなるほど、高域の音圧が目立って減少していきます。
これは距離によるエネルギー減衰の結果です。
この距離によるエネルギー損失を補填するには、シェルビングやピーキングEQなどのフィルターを使用して調整する必要があります。また、減衰するエネルギー量は湿度によっても変化します。
そのため、常に変化する高域のエネルギー損失を気に留めておいてください。
こちらも下記に図例を掲載します。
「サービスエリア中央狙い/アレイ中央」を基準として、
「サービスエリア後方狙い/アレイ上部」:高域の補正は多めに
「サービスエリア前方狙い/アレイ下部」:高域の補正は少なめに
となります。
短いですが、今回は以上になります。
次回はこの続きを解説していきます。
引き続きマスク・手洗い・うがい等、感染症対策を怠らずにお仕事を回して行きましょう!
ご質問やお問い合わせ等ありましたら、お気軽に弊社営業部までお問い合わせくださいませ。
音響機器担当。主にWharfedale ProやALCONS AUDIO製品について投稿します。
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