型番から読み解くAlcons Audioの楽しみ方

型番から読み解くAlcons Audioの楽しみ方

つい先日32歳になりました。16歳x2回なので実質16歳です。ぎりです。


今回は「型番から読み解くAlcons Audioの楽しみ方」ということで、タイトルから既にニッチ過ぎます。

Alcons Audioのスピーカー型番について別に知らなくてもいい情報をお届けします。

ただ、個人的に「なるほど!」となった物もありましたので、ここでその感動を共有したいと思います。

VRシリーズ

Versatile Ribbon driver

の頭文字でVRです。

Versatileは日本語で「多用途」「多芸多才」のような意味があります。

そしてAlcons最大の特長であるリボンドライバーの名も冠しています。

VRシリーズは小型のポイントソーススピーカーになりますので、使用用途や場所を選ばず、オールマイティに使えますのでまさに名前通りのスピーカーです!

VRの後に続く数字はそのままLFドライバーのインチ数になります。

VR5 / VR8 / VR12 (VR12は指向角度が60°のものと90°のものがあります)


過去にはTS3/TS7とプロリボンドライバー非搭載のポイントソースモデルもありましたが、現在は廃番になっています。プロリボンドライバーを搭載しているモデルだけが「R」の名を冠することができます。

因みに「TS7」は7インチドライバーではなく6.5インチです。0.5は切り上げられるみたいですね。

The V-series (本国サイト)

BFシリーズ/BCシリーズ

BFシリーズとBCシリーズはサブウーファーのラインナップです。

おそらく、Bass Frequency / Bass Cardioid の略だと思います。

Alcons のサブウーファーは型番の付け方が美しいです。

まず例としてBF362mkIIを見てみましょう。

BF362mkIIは、18インチx2のLFドライバーを備えています。

このような読み方になります。

普通に考えるとると18インチx2だと182や218かな?と思いがちですが、Alconsは一味違います。

LFドライバーのインチ数をまず足します!そして後ろにドライバーの数を記載する形ですね。

18が2つで合わせて36です。

(ここで冒頭の私の戯言が伏線として回収されます……!)

BF121は12インチが1つ、BF302 mkIIだと15インチが2つになります。美しい。

ここでカーディオイドサブウーファーの「BC332」を見てみましょう

BC332はカーディオイドセッティングの18インチウーファーと15インチサブウーファーの構成になります。

15+18=33 そしてドライバーの数が2つなので332となります!

「BC543」は18インチサブウーファーを3台搭載しているので18x3=54 ドライバーの数が3!

非常に分かり易いですね!

The B-series (本国サイト)

LRシリーズ

LRシリーズはラインアレイスピーカーのラインナップです。

Line array Ribbon driver の略です。

先ほどのサブウーファーの方程式を当てはめると「LR28」は14インチx2なので28、「LR24」は12インチx2なので24になるのは簡単にわかりますね。ただしハイボックスは後ろにドライバーの数はつかないようです。

「LR7」は6.5インチウーファーx1ですが、前述の「TS7」と同じく0.5は切り上げられています。


次に「LR15」を見てみましょう。

( ^ω^)・・・!?

LR13ではありません。LR15です。

「6.5は切り上げで7になる法則」を使ったとしても14になります。

しかし過去にLR14という型番が存在していたので、そこと被らないように1UPしたのでしょうか……。

きっとLR14 MkⅡではだめだった理由があるのでしょう。


最後に「LR18」を見てみましょう。

何故か2UPしてます……。

天動説の矛盾に気づいた中世の天文学者の気分です。

ポイントソースやサブウーファーは非常に分かりやすい型番ですが、ラインアレイは例外があるようです。

The L-series (本国サイト)

この謎を解明できればまたブログ記事にしたいと思います!

もし「こうでは?」という説があれば教えてください!


そして次回はWharfedale Proのスピーカー型番を説明します!

では